バス釣りをする人であれば皆、一度は50センチや60センチを超えるような記録級のビッグバスを釣り上げることを夢見ていると思います。
そんなビッグバスが釣れる確立がグッと高まるのがビッグベイトの釣りです。
ビッグベイトが出てきた当時は「特別な釣り」というイメージが強かったと思いますが、現在は湖、河川、野池など場所を問わず人気の釣りになっています。
今回は、そんなビッグベイトを使うためのコスパの高いベイトリールを紹介します。
コスパの高いビッグベイトリールの特徴
コスパの高いビッグベイトリールの特徴は、高い性能を持ちながら、お手頃な価格で購入することができる点です。
そのため上級者はもちろんのこと、「これからビッグベイトの釣りを始めてみたい」という初心者の方にはうってつけと言えます。
ただ、ここで気を付けなければならないことは、価格の安さだけに注目してしまってはいけないということです。
いくら価格が安いからと言っても、釣りをしている最中にトラブルが多発したり、リールが壊れてしまったりしてはビッグベイトの釣りを楽しむことができません。
そのため、初心者から上級者まで幅広い層の人が購入しやすく、安心してストレス無く使えることが大切です。
コスパの高いビッグベイトリールを使うメリット
低価格だから始めやすい
「ビッグベイトを使った釣りを始めてみたい」と思ったとしても、その釣りのためだけに高額なベイトリールを購入することは現実的ではないと思います。
低価格で必要十分な性能を兼ね備えたビッグベイトリールであれば、購入するハードルが低く、初心者の方でも安心して始めることができると言えるでしょう。
ラフに使うことができる
リールがいくら高性能でも、それが高価なものであれば、どうしても汚れたり傷が付いてしまうことが気になる人も多いのではないでしょうか。
しかし、そのようなことを気にしていては肝心の釣りに集中できません。
一方で、コスパの高いリールは必要な性能を持ちながら低価格で購入できるため、釣り場で細かいことを気にすることなく使うことができます。
釣りに集中でき、釣果にもつながるのではないでしょうか。
様々なリールを試すことができる
コスパの高いビッグベイトリールは、価格が安いため数多く購入することができ、様々なリールを試すことができます。
6万円の高級リールを1台買うよりも、3万円のリールを2台買ったり、2万円のリールを3台買ったりした方が、メーカーやギヤ比、スプール系等が違うものを複数試すことができるというイメージです。
ビッグベイトの種類やロッドの性質に合わせてリールを使い分けることで、釣りの技術も高まるでしょう。
コスパの高いビッグベイトリールを使うデメリット
高級感では勝てない
コスパの高いリールは、必要な性能を盛り込みつつなるべく価格を抑えたものです。
つまり、基本的には性能に関わらないような装飾を削ぎ落として、その分の価格を抑えるということになります。
そのため、見た目や質感などは必要最低限になっていることが多く、高価なリールと比べるとどうしても高級感では劣ってしまうことになります。
所有欲を満たしてくれるのは高価なリールと言えます。
高価なリールにくらべて使い心地は劣る
コスパの高いリールは、実釣において必要な性能は十分に備えています。
しかし精度面で見ると、やはり高価なリールの方が精密に、精度高く作られています。
そのため、「巻き心地」や「キャストフィール」などの使い心地の面ではどうしても劣ってしまう傾向にあると言えます。
リールに対して、気持ちの良い使い心地を求める人には高価なリールの方が向いているでしょう。
最新の技術は体験できない可能性が高い
釣り業界では、毎年のように最新技術が開発され、商品のリニューアルが行われています。
もちろんリールについても同じで、毎年のようにスプールの素材やブレーキのシステムなど様々な最新技術が盛り込まれます。
ただし、最新技術は高価格帯の製品に採用され、その技術が低価格帯の製品に盛り込まれるのは翌年以降ということがほとんどです。
コスパの高いビッグベイトリールの選び方
剛性
ビッグベイトを使った釣りをするためには、剛性の高いリールを選ぶことが重要です。
ビッグベイトはその名の通り大きく重量があるため、それに合わせて強いロッド、太いラインを使います。
そのため、剛性の低い軽量重視のリール等を使ってしまうと、タックルバランスが取れなくなってしまいます。
ビッグベイトの重み、ロッドやラインの強さに負けてしまい、リールが破損してしまう可能性もあるでしょう。
剛性の高いリールを使うことで、タックルバランスが取れ、トラブルなく釣りをすることができます。
ギア比
リールのギア比は、「ビッグベイトをどのように使うのか」によって決めると良いでしょう。
ギア比の低いローギアリールはゆっくり安定して巻くことや、力強く巻き上げることを得意としています。
一方で、ギア比の高いハイギアリールはラインを素早く巻きとることが得意です。
そのため、例えばビッグベイトを巻いて使う場合はローギアのリールを、トゥイッチ等のアクションを入れて素早くラインスラックを巻き取るような使い方をする場合はハイギアのリールを選ぶのがベターです。
近年では低価格帯のリールでも様々なギア比を選択することができるため、自分のスタイルに合ったギア比を選ぶことが重要です。
糸巻量（ラインキャパ）
ビッグベイトは1オンス（約28グラム）以上の重さであることがほとんどです。
そのため、必然的に使用するラインも太いものになります。
1つの目安として、16ポンドのラインを100メートル以上巻くことができる糸巻き量のリールを選択することをおすすめします。
これよりも糸巻き量の少ないリールを選択してしまうと、釣りの最中にラインが足りなくなってしまったり、トラブルの原因となる可能性が高いため、注意が必要です。
ブレーキ
ベイトリールのブレーキシステムは大きく分けて、遠心ブレーキ、マグネットブレーキ、DCブレーキ（コンピュータ制御のブレーキ）の3種類です。
ビッグベイトは重量があり、キャストした時の初速が上がりやすいため、マグネットブレーキかDCブレーキが向いていると言われています。
決して遠心ブレーキが使えないという訳ではありませんが、その特性上、より繊細な操作が必要となるため難易度は上がります。
ただし、使いやすさには個人個人の向き不向きや慣れなども関係するため、上記内容を踏まえつつ、自分に合ったものを選択することが大切です。
コスパの高いビッグベイトリールおすすめ16選
アブガルシアロキサーニ パワーシューター
35ミリ経の深溝スプールを搭載しているので、20ポンドのラインを100メートル巻くことができます。
また、ハンドルはパワーハンドルになっていてグリップが大きくしっかり握ることができます。
そのため、抵抗があるビッグベイトを巻いたり、カバー周辺を攻め、そこから力強く魚を引っ張り出すような釣りに向いているでしょう。
アブガルシアREVO ビッグシューターコンパクト
マグネットブレーキのモデルで、20ポンドのラインを100メートル巻くことができるスプールを搭載しながらボディサイズがコンパクトであることが特徴です。
パワフルかつコンパクトという、一見矛盾しているようなことを叶えてくれるリールです。
ボディが小型であるため、タックルバランス的にビッグベイトの中でも小さめのものを使う時に向いていると言えます。
アブガルシアREVO ビースト
遠心ブレーキとマグネットブレーキを組み合わせた、アブガルシア特有のインフィニブレーキシステムを搭載したリールです。
37.5ミリ経というかなり大きなスプールを搭載しており、なんと30ポンドラインを100メートルも巻くことができます。
ドラグパワーも14kgと最強クラスであるため、特大サイズのビッグベイトを使った最大級にパワフルな釣りに対応しています。
アブガルシアREVO ビースト ロケット
基本的な性能はREVO ビーストとほとんど同じですが、最大の違いはギア比です。
9.2:1というスーパーハイギアで、ハンドル1回転あたりの巻取り量はなんと108cmとなっております。
ラインスラックを素早く回収することができるため、ビッグベイトをトゥイッチして使うような釣りに向いています。
赤いボディの見た目も特徴的です。
アブガルシアREVO ブラック9
パワフルなフィッシングスタイルで有名なキムケンこと木村健太氏プロデュースのリールです。
とにかくタフな仕様になっており、ギア類もこだわりの素材で作られているため、負荷のかかるビッグベイトの釣りでも安心して使うことができます。
9.0:1というハイギアなので、タダ巻きではなくアクションを付けるような釣り方に向いていると言えるでしょう。
ダイワ19 タトゥーラ TW（100H）
2万円を切った価格でありながら、高い剛性を兼ね備えており、安心して使えるダイワの定番モデルです。
ローギアからハイギアまで3種類のモデルがあります。
100Hはローギアのモデルなので、巻き抵抗の強いルアーや、タダ巻きでの釣りで使うのが最適でしょう。
ダイワ21 タトゥーラ TW（300）
43ミリの大口径スプールを搭載しており、20ポンドのラインを185メートル巻くことができます。
ブレーキシステムはダイワが得意とするマグネットブレーキで、空気抵抗が大きなビッグベイトもキャストしやすいでしょう。
また、フラッグシップモデルに劣らないデザイン性やアルミニウムボディの質感があり、低価格とは思えないような見映えも魅力的です。
ダイワ18 ジリオン TW（1520-CC）
20ポンドライン100メートルという糸巻き量、ハンドルはパワーハンドル、ブレーキシステムはマグネット式と、ビッグベイトの釣りにおいてベーシックなリールと言えます。
ギア比は5.5と、かなりローギアなので、ゆっくりじっくりパワフルに巻くことができます。
引き抵抗の強いリップ付きのビッグベイトをじっくりとタダ巻きする釣りに使うとパフォーマンスを最大に引き出せるのではないでしょうか。
ダイワ22 ジリオン TW（1000XH）
16ポンドラインを100メートル巻くことができるスプールを搭載しています。
スプール経は標準的な34ミリ経のため、小型から中型までのビッグベイトが最もマッチするでしょう。
様々なサイズのビッグベイト使える、オールラウンドなモデルです。
黒を基調とした落ち着いたカラーリングは、高級感がありカッコいいですよね。
シマノ19 スコーピオン MGL（150）
シマノのコスパ最強リールと言えばスコーピオンシリーズでしょう。
安定した品質と性能で、安心して使うことができます。
遠心ブレーキを搭載しているため、空気抵抗の大きなビッグベイトをキャストするには少し技術が必要ですが、コツを掴めばマグネットブレーキよりも飛距離をだせる可能性があります。
伝統的なスコーピオンレッドカラーのリールは、使っているだけでワクワクすること間違いなしです。
シマノ21 スコーピオン MD（300XG）
43ミリ経の大型スプールで20ポンドのラインを160メートル巻くことができ、強靭なボディとギアを備えたヘビーデューティーモデルのスコーピオンです。
大型のビッグベイトをハードに使うのに向いていると言えます。
7.9:1のハイギアモデルのため、ハンドルを素早く回したり止めたりと、巻き方の緩急でアクションをつける釣り方に使うのも面白いでしょう。
シマノ21 スコーピオン DC（150HG）
シマノ独自の電子制御ブレーキであるDCを搭載したスコーピオンです。
DCブレーキは電子制御で強弱を調整してくれるため、空気抵抗の大きなビッグベイトをストレスフリーでキャストすることができます。
ブレーキ調整を電子制御に任せられるので、キャスト時のトラブルが減り、釣りに集中することができるでしょう。
シマノ22 クラド DC（200HG）
2万円強の金額でDCブレーキを体感することができる、非常にコスパが高いモデルです。
DCブレーキを始めとして必要十分な機能を兼ね備えながら、見た目はとてもシンプルな仕上がりになっています。
性能にはこだわり、性能に関係のない無駄な部分は削ぎ落とした実力派のモデルと言えるでしょう。
20ポンドライン100メートルという豊富な糸巻き量も魅力です。
シマノカルカッタ（300）
シマノの定番丸形リールであるカルカッタ。
強靭な金属ボディーで安定したリトリーブができるため、ゆっくりタダ巻きして使うビッグベイトに向いています。
タフなボディでたわみも少ないため、大きなビッグベイトでもスムーズにキャストできることはもちろん、力強く巻き上げることができます。
テイルウォークELAN WIDE POWER PLUS（71R）
16ポンドのラインを240メートル巻くことができるスプールを搭載し、ドラグの最大重量は12kgというパワフルなリールです。
テイルウォークという少しマイナーなメーカーであるため、人とカブりにくいというのもメリットと言えます。
ブラックとレッドを基調としたデザインもかっこ良く、人と違うものを使いたいという人にはおすすめです。
テイルウォークELAN WIDE POWER PLUS（54R）
テイルウォークのパワフルかつローギアのリールです。
ギア比は5.4:1と、かなりローギアですので、巻取りパワーがあります。
そのため、巻き抵抗の強いビッグベイトを力強く巻くことが得意と言えます。
また、ボディはワイドで大きめであるため、強めのロッドに合わせるとちょうど良いタックルバランスになるでしょう。
まとめ
安価でも高機能なモデルを厳選しており、特にこれからビッグベイトの釣りを始めたいという人には必見の内容だと思います。
この記事を読んでくださった方が自分に合ったリールを見つけて、ビッグベイトの釣りを楽しんでいただけることを願っています。
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